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基本的に時事ネタ、たまに趣味のフライフィッシングや自転車ネタで綴ります

TPP参加交渉の各国協議表明に思う

TPP参加交渉表明に思う。

既に参加表明しているマレーシア首相の記事です。

『日本経済新聞 2011年11月13日「「TPP、日本参加で交渉遅れ許されぬ」マレーシア首相」
 太平洋連携協定(TPP)拡大交渉の参加国、マレーシアのナジブ首相は12日、将来の日本の交渉参加について「原則的に賛成だが、交渉を遅らせることは許されない」と述べた。アジア太平洋経済協力会議(APEC)が開かれた米ハワイのホノルルで、共同通信などの会見に応じた。
 交渉に参加するには現在拡大交渉中の9カ国の同意が必要。ナジブ首相は「すでに合意された事項について再交渉はありえない」として、これまでの交渉で9カ国が合意した通商ルールを受け入れることが日本参加の前提だと強調した。
 また、ナジブ首相は、同日開催の首脳会合で9カ国が「来年7月の交渉妥結が望ましいとの認識で大筋一致した」と明らかにした。


(記事ここまで)
「既に合意された事項について再交渉はありえない」と釘を刺されてますね。
つまり日本が国益に沿うような交渉は不可能である。
オバマも「非関税障壁」の撤廃を求めているが、日本の農業改革のための補助金などは、まさに非関税障壁に当たる。
要は日本政府は国内の農業を補助する事ができない以上、見捨てるしかないわけです。
農業改革をある程度すすめてから土台が出来て、その後に参加なら可能です。
日本政府が国内産業(農業以外にも建設、放送、新聞、簡保、共済、運送、不動産、会計、法務、特許、コンサルティング、医療、流通、小売、電気通信、電子商取引などなど、日本の特に中小企業が担っている内需向けサービスが対象)を補助する場合は、外国企業や投資家から訴えられ高額の賠償を請求される訳ですね。
これを「ISD条項」と言いますが、先日、自民党の佐藤ゆかり議員の質疑で、野田首相はISD条項について国内法より上位に条約があることを知らなかったようです。
(国内法に則って処理すればいいと言って反撃を受け、知らなかった事を白状しました)
youtubeで見ましたが、回答に苦慮して頻繁に中断されてました。
答弁が止まるたびに・・・笑ってしまった。
国内法より条約の方が強い訳ですから、TPPに参加すると言う事は国内法を改正する事が絶対なのです。
それなのに参加交渉表明するとは・・・
よくISD条項は発展途上国へ投資する場合のリスクに備えているから日本は訴えられる事はないなどと推進派は言います。
オーストラリア政府はどうよ。
ISD条項の危険性について理解したため土壇場で蹴りましたね。
ついでに、訴えられたカナダ政府はどうよ。発展途上国ですか?
カナダドル、ハードカレンシーですよ。
先進国なんですが?
と言いたい。つまり推進派は楽観的すぎやしないか?って事よね。

復興に向けて日本が国内の景気浮揚に向けて支出したとしても、その金は国内のみではなく海外にも流れる。
効果だって10年で2.7兆円ですよ。
年間だと2700億円、GDP500兆円として0.00054%
例えば年収500万円の会社員で見れば2千700円の効果なのね。
その対価として国内法を曲げるとか撤廃するとか言うのでしょうか。

これらを踏まえて「すでに合意された事項について再交渉はありえない」と言われている環境でひっ繰り返すなんて「日本の政治力(民主党で)で実現する」などと本気で思っていたとしたら、驚愕もんだ。
推進派は、国益に適わなかったら止めればいいなんて言うが、それをやったら国際貿易でマイナスです。
参加表明しておいて都合が悪くなれば抜けるような国だと評価される訳でしょ。
だから、離脱は無理だな!

おっと、そんな矢先ですが、カナダとメキシコも参加表明したようです。
ちょっと変わってくるな。
9ヶ国対1ヶ国(日本)の構図が9対3(日本、カナダ、メキシコ)となるなら交渉の進み方も変化してくるような気がする。
現日本政府だけでは、絶対無理であった交渉事も良い方に進むかもしれない。
個人的には今の時点でTPP参加は反対だが、カナダ、メキシコも参加表明なら多少なりとも勝機はあるかもしれない。
こうなると貿易が絡む経済動向も変化の時でしょうか。
かつての重商主義、自由主義、保護主義の流れに新たな流れが巻き起こる時代が到来したのかもしれません。
重商主義は輸出は善で輸入は悪論であった。(貿易赤字の懸念でしょうね)
これに対抗した自由主義の国内の強みとなる産業の成長のために弱い産業は外国から輸入すれば良い。
さらに、これに対抗した保護主義、国内の弱い産業を育てる事で国力を向上させてから自由貿易に進めば良い。近年のグローバル化による自由主義は貧富の格差を拡大させました。
トリクルダウン理論なる富裕層に手厚くする事で貧困層へ流す。
ところが近年は行き詰まりました。結果として貧富の格差拡大が明確になりウォール街占拠せよのスローガンに、市民運動が拡大して来ましたね。
お隣、韓国も貧富の格差拡大、あんだけサムスン、LGが儲けても貧困層へ流れずに、逆の格差を生みました。
TPPによる世界レベルの貿易協定が新たな流れを産んでもらうしか無くなってきました。
さ~、日本の形を変えるほどの協定は、どのような効果を生むのでしょうか。
またまた、別のお隣国家、中国も不動産バブル崩壊の足音が現実のものとなって来たようです。
欧州ではギリシャ不安から飛び火してイタリア、スペインも危険な状態です。
直接巻き込まれるドイツ、フランスはいかがでしょうか。
ロシアは社会主義崩壊後に分裂した諸国の再統合を図っているとの噂も聞こえてきています。
ここ5年は世界にとって変革の年となることでしょう。
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by thkflyfisher | 2011-11-14 23:34 | 時事ネタ | Comments(0)