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基本的に時事ネタ、たまに趣味のフライフィッシングや自転車ネタで綴ります

道州制の是非

●維新の会が掲げる「道州制」は良い事なのか!
国内の景気が良い時のことだけ考えて制度設計してはいけない。
ユーロ共通通貨も結局、景気が良く成長が継続される事が前提で有効な仕組みだったと今になれば思う訳です。
なんせ、本来、国単体で実施すべき財政政策、金融政策が打ち出せない仕組みなので。

そんで、このブルームバーグの記事
『スペイン:地方分権は過ちだった、今年200億ユーロ削減へ−高官
(ブルームバーグ):スペイン地方政策省のアントニオ・ベテタ次官は12日、国内17州に自治権を与えたのは過ちだったとの見解を示した。
ベテタ次官はマドリードで、「1978年の地方自治制度で発生した最も過剰なものは17州それぞれに小国家を複製したことだ」と発言。
さらに、マドリード州知事が今週提唱した再集権化に取り組む機関について、コストを削減できないほか、各州から権限を取り上げるのは問題外だとも述べた。
ベテタ次官はまた、地方自治体が今年の歳出を200億ユーロ削減することを明らかにした。1カ月以内に成立する見込みの予算法で、予算目標を達成できない地方財政への関与が可能となると説明した。 』



(記事ここまで)
ユーロ危機でスペインの金利が7%を超過しました。
危険水域ですね。
スペインは地方分権を進めて、各州政府が独立して財政政策を行っています。
日本で言うところの「道州制」ですね。
今回のユーロ危機で各州政府から国の中央政府に支援要請が多発しているようです。
要は財政面でギブアップした訳です。
ギブアップとは結局、地方債の償還ができなくなったと言う話でしょ。
ギリシャが国債を償還できずに支援要請して破綻寸前(破綻してるか)に陥っているのと一緒です。
だって地方政府に通貨を発行する権利が存在しないのだから金融政策も財政政策も出せないのだから当然です。
だからって簡単に地方政府から権限を中央に移動するなんて事はできない。
地方分権は実効してしまったら戻すのは至難の業でしょう。

スペインの場合、共通通貨ユーロですから中央政府だって効力を発揮できないので中央に支援要請しても無駄ですよね。
中央政府だって通貨発行権が無いユーロに加盟しているんだから。
つまり、ユーロは景気循環不況だろうが、数十年周期で訪れる不景気やデフレに対応できない訳です。
GDPが減るので雇用も悪化する(スペインの失業率は世界一悪い20%超、若者限定だと50%)ので税収激減しますから財政悪化するのが当たり前。
本来は、そのために中央政府があり、通貨発行権があるのですよ。
これらに対応するために財政出動した日には財政赤字が莫大になる。

これが独自通貨でハードカレンシー通貨ならば通貨発行で緩和したり、国債発行で低コストで調達した資金を活用して政府の財政出動ができる訳でしょう。財政出動できれば雇用が生まれ、資金需要が生まれる事で改善していく方法がある。
また、中央銀行が地方債を買い取る事でも対応できる。(日本で言えば日銀の国債直接引き受けですかね)
ユーロ圏はコレができないんだな。
なのでドミノのようにパタパタと危機が連鎖する。

話を戻しますが、スペインの地方政府は、日本の夕張市のように破綻していく。
なので日本の「道州制」議論はスペインのケースも参考にして判断して頂きたいものです。

言っておきますが、だからと言って地方政府に通貨発行権を与えるなんて事はダメよ。
そんな事したら日本をバラバラに解体して小国がひしめき合う事になりかねない。
外交、防衛はどうするって話にもなりますから、他国から侵略されやすくなります。
ついでに移民受け入れも小国だと内側から侵略されます。

なので日本の道州制の議論は要注視ですね。
絶対ダメと言っているわけじゃないよ。
権限の範囲の問題かな。
しかも内政問題ですしね。
TPPは外交問題なので道州制議論よりも厳密に検討する必要があります。
個人的にはTPPには反対ですがね。
増税問題も今は反対です。
反対ばっかりじゃないですよ、賛成するものもありますが、この場では書きたくないだけ。
苦情コメントとか来たら嫌なので。
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by thkflyfisher | 2012-07-24 23:52 | 時事ネタ