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基本的に時事ネタ、たまに趣味のフライフィッシングや自転車ネタで綴ります

TPPってやつは

●評論家・屋山太郎 アベノミクスの成否、TPPに TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)反対論が収まらな い。特に、農業分野と医療分野には反対論が多いほか、論 (あげつら)うだけの反対論がはびこっている。およそ交 渉事に得ばかりということはない。失うものと相殺して得 であれば、交渉は成功したといえる。交渉自体に参加する なというのは、国際的に無知な手合いの議論だ。 ≪守りで谷底に安住するのか≫ 資本主義、自由経済の下、日本は貿易で食っている。資 本主義は比較優位の産業が生き残り、世界中の人々が最良 の品を受け取れるシステムである。比較優位が進行する段 階では、ある産業が一気に死にかねないから、猶予を与え るため関税化の手段がある。 自民党の西田昌司参議院議員はテレビや雑誌で強烈なT PP交渉参加反対論をぶっている。その主張を突き詰める と、比較優位を進める資本主義の論理はすでに破綻したと いうもののようだ。 電機、自動車、半導体など、成長期の日本を支えていた 産業が、生産コストの安い中国や東南アジアに移転し、日 本列島は空洞化しつつある。西田氏は日本の資本が外国で 稼いでも日本の中の雇用は失われるから、TPPなどには 入らない方がよい、農業も医療も滅亡してしまう、と言 う。この考え方の裏には、アメリカに一方的に日本の利益 を吸い取られるという被害妄想も見え隠れする。 グローバル化の中で、世界の人が恩恵を受けているのはま ぎれもない。問題は公平に平等に行き渡らないことであっ て、資本主義経済が行き詰まったのではない。国際経済の 中で日本だけ足を止めたらどうなるか。日本のみで自給自 足することができないのはもちろん、農業も医療も“鎖 国”で守ることはできないのである。 ここ20年ほど、日本は失うことを恐れるあまり守りの 経済に入っていた。FTA(自由貿易協定)やEPA(経 済連携協定)の締結数が先進国でも特に少ないのが、その 証拠だ。規制撤廃や構造改革をやれば、その産業は活性化 するというのが戦後の経験則だった。だが、悪化を恐れて 政治も行政も立ち止まるようになった。守りに入ると、上 を見ない。視線がどんどん下がって行き、谷底での安住の 術を考えるようになる。 ≪景気の「気」は動きだした≫ 安倍晋三首相は、(1)金融緩和などによる2%のイン フレ目標設定(2)財政出動(3)成長戦略-の「三本の 矢」を放って、そんなジリ貧状態にあった日本を覚醒させ た。まだ具体的にはほとんど何にも着手していないのに、 株価はうなぎ上りである。安倍氏は景気の「気」を動かし たといっていい。 日本の産業が徐々に空洞化して行った主因は、1ドル= 80円台を突破するような円高で輸出企業の採算が取れな くなったことにある。金融当局の無策で円は長年、独歩高 を続けた。日銀の中立性と言うが、日銀には、財務官僚O Bが代々天下って総裁や副総裁を務めており、実態は財務 省支配が続いてきた。15年にも及ぶデフレ経済の下で、 財政政策だけで乗り切ろうという愚策の結果、国の借金は 1000兆円にも膨らんだ。 アベノミクス効果が続いて円安が定着すれば、企業の国外 流出は止まるし、海外からの投資資金も還流するかもしれ ない。少なくとも流出は断ち切ることができると思う。加 えて、新成長戦略として位置づけられるのが農業、医療分 野の根本的な解決策で、アベノミクスの成否のカギを握 る。 ≪農業、医療を成長させ勝負を≫ かつて11兆円あった農業の生産高は今、8兆円であ る。この間、農水省や農協は「農業を守る」ことを貫いた にもかかわらず、生産高は3兆円も落ちた。農業の構造を 変えない限り、落ち目が続くのははっきりしている。日本 の農地の規模は、アメリカの100分の1、EU(欧州連 合)の10分の1だから、面積的に負けるという人がい る。大間違いである。 日本の農業技術、品種改良の能力、土壌と水質の良さの いずれを取っても、欧米には引けを取らない。この強みを 生かす農業を作り上げれば、勝負になる。苦境に立たされ るのは酪農だろうから、これは関税による保護が続くだろ う。野菜、果樹、園芸は専業農家が多いことからみて、十 分に自立をし得るし、競争力を持つ。 問題はコメだ。1~2ヘクタール作付けする兼業農家の 生産コストは、30ヘクタールを経営する専業農家のそれ の4~5倍にもなる。耕地を30~50ヘクタール規模に 集約し拡大して品種改良も行えば、中国産米に太刀打ちで きると言う専業農家もいる。 障害は農家を差配する農協の仕組みにある。小規模農家1 0戸に各戸1台、計10台売っていたトラクターが、1戸 に集約されると、1台しか売れなくなる。農業への企業の 参入、農地の売買・賃貸にまで厳しい条件が付いて、そん な農協の権益を守っている。 先進国日本において、医師会は混合診療に反対である。 だが、日本は医療機器、医薬関係で実に3兆円もの入超 だ。医療にまつわる利権を外せば、この分野は大きく稼げ るようになるはずだ。(ややま たろう)

(記事ここまで) 「失うものと相殺して得であれば、交渉は成功したといえ る。」 この人は損と得の割合でプラスなら良いと言っている。 損が小さくても、その損の質が問題なのであると思う。 ビジネスで捉えれば、相殺して得であれば良いと言う論調 も、その通りかもしれない。 でもTPPは生活の問題を大きく含むのです。 この人も国益をビジネスで捕らえていると思える。 「資本主義、自由経済の下、日本は貿易で食っている。」 この表現もおかしい。 現在の世界は貿易は必須なわけで、「貿易で食っている」 との表現は貿易依存度が高い国に対して使う言葉でしょ。 だって貿易の無い先進国なんて存在しないのだから。 多かれ少なかれ貿易に依存しているモノはあるさ。 「貿易で食っている」と表現するに値する国は韓国を筆頭 にドイツや中国が相応しい。 だってGDPの50%超が貿易なんですよ。韓国に至って は60%超です。 日本やアメリカは高くても20%がいいところ。 これは世界的にも平均的です。 「資本主義は比較優位の産業が生き残り、世界中の人々が 最良の品を受け取れるシステムである。」 確かに淘汰されて優位にある産業が生き残るでしょう。 淘汰された産業は、その国において衰退します。 自由主義的な発想ですね。 その結果、ついこの前までのアメリカはどうでしか? 製造業が空洞化して失業率が上昇しましたよね。 製造業が一番、雇用を確保してくれるんですよ。 それを自由主義の名のもとに推し進めた結果です。 それに気がついたアメリカは、ここ1~2年は製造業を国 内に戻し始めましたよね。 一時は10%前後だった失業率も7%台まで回復してま す。 だから損得だけじゃなく「損の質」と「得の質」を見極め なくてはいけない。 さらに「最良の品を受け取れるシステム」と言うが、違 う。 「安い品を受け取れるシステム」だろ。 アメリカから安く新潟産コシヒカリ並みの最良の質を確保 したコメが輸入されるならわかる。 そこそこの品質のコメが安く手に入れられるシステムとし か思えない。 この人、二重三重に間違っている。 「国際経済の中で日本だけ足を止めたらどうなるか。日本 のみで自給自足することができないのはもちろん、農業も 医療も“鎖国”で守ることはできない」 日本だけ足を止めたらどうなるかって? 外国の製造業が停止し、困るのですよ。 東日本大震災でわかったでしょ。 だからTPPに参加しないと足を止める事になるのか? 誰も貿易をやめると言っていないのに「日本のみで自給自 足することができない」なんて笑うしかないね。 日本の産業はかなりグローバル化している証拠でしょう。 そして”鎖国”って・・・「平成の開国」などと叫んだ菅 直人を思い出し笑ってしまいます。 だから・・・貿易を止めるとも海外との協力も止めるとも 言ってませんよね。 なぜデフレで物価が下がっているのに海外から、さらに安 いモノを輸入して物価を下げる必要があるのでしょうか。 また国内企業もモノの値段を引き下げていくしかないか ら、正規社員も解雇して中小企業から安く原料を買うの か? これって結局、デフレスパイラルに戻るといっている。 「日本は失うことを恐れるあまり守りの経済に入ってい た。FTA(自由貿易協定)やEPA(経済連携協定)の 締結数が先進国でも特に少ないのが、その証拠だ」 これも違うな。 バブル崩壊以後、不良債権処理、ようは借金返済に明け暮 れたことと、その後のデフレ下で緊縮財政、増税などやっ たからでしょ。先進国でも特に少ないのは、他国はインフ レ経済であり日本だけがデフレ経済だったためと思いま す。 自由貿易だのはインフレ対策として効果を発揮しますよ ね。 デフレ下でやらなくて正解ですよ。 「規制撤廃や構造改革をやれば、その産業は活性化する」 これは突っ込む気にもなりません。 競争激化させ淘汰された人は自己責任と言う単純な話で す。 こんなのはインフレ経済にしてから言え。

その後のアベノミクスと日銀の件は同感です。 「アベノミクス効果が続いて円安が定着すれば、企業の国 外流出は止まるし」 しかし、この文章はナンダ? TPP参加して”鎖国”は止めて海外と越境サービスを含 む自由化を進めておきながら、円安で企業が国内にとどま ると言っています。 えっ!自由に企業も労働力もモノもサービスも行き来する 事を推進していながら、ここで反対の事言うのか。 支離滅裂と言うか、この人もTPPの事、関税と農業、医 療の事としか捉えてないんじゃないか。 投資の自由化、政府調達、国を跨ぐ越境サービスの自由化 なんて全く触れていない。

そしてこの文面 「日本の農地の規模は、アメリカの100分の1、EU (欧州連合)の10分の1だから、面積的に負けるという 人がいる。大間違いである。 日本の農業技術、品種改良の能力、土壌と水質の良さの いずれを取っても、欧米には引けを取らない。この強みを 生かす農業を作り上げれば、勝負になる。」 国内への供給が自給だよね。 この人は国内は安価な外国米で賄って、高品質で高価な米 は輸出すると言いたいのか。 国民の食を確保、食の安全も確保が国益でしょ。 量で勝る外国に対して品質で勝る国内米と位置付けるのな ら、TPPで技術も投資も自由化される事を進めている方 ですから、この高品質な国産米の技術だって外国へ供与し ないと公平平等を謳うTPPとしては障壁扱いでしょう ね。 そうすれば高品質で安価で大量の作物が外国から輸入され るし、国内にだって外国企業が農地を買って広く農地開墾 して大型機械で農業もやるでしょう。 ちょっと不景気になると外国資本は一気に撤退しますよ。 (韓国がいい例ですね) 残るのは壊れた農地だけ。

そして、この手の人達の手法は、最後に「障害は農家を差 配する農協の仕組みにある。小規模農家10戸に各戸1 台、計10台売っていたトラクターが、1戸に集約される と、1台しか売れなくなる。農業への企業の参入、農地の 売買・賃貸にまで厳しい条件が付いて、そんな農協の権益 を守っている。」 と既得権益扱いのレッテル貼りで終わる。 農業を国内だけで改革するならわかる。 なぜTPPと言う外圧で始めるんだって。 農業も大規模な欧米株式参入を許可するしかない訳ですよ TPPとは。 日本の農家は太刀打ちできないから守って来たんじゃん。 守りすぎだったのは問題なので農業改革は必要だと私も思 う。 でも絶対にTPPで改革するのは御免だ!

最後に「先進国日本において、医師会は混合診療に反対で ある。だが、日本は医療機器、医薬関係で実に3兆円もの 入超だ。医療にまつわる利権を外せば、この分野は大きく 稼げるようになるはずだ。」 一言だけ言う。 稼げるようになるのは外国投資家だ! せっかくの世界トップクラスの技術を国内の利益にしない なんて信じられない。 投資規制もTPPで外されるだろうから株主への配当最大 化に流れるでしょ。 稼いでも社員の所得が増えるのではなく、株主とか投資家 に流れるだけ。

私の考え方が間違っているのでしょうか? TPPに全くメリットを感じません。

と、まあ良い話で最後は締めくくります。 ●メタンハイドレートからの天然ガス生産試験に成功 海 底からは世界初 カナダの永久凍土からガス化して採取した例があるが、海 底からの採取は世界初とのことです。 円安でエネルギー資源価格が上昇しますが、国内で採掘で きるようになれば良い事ですね。 アメリカがシェールガスによって中東頼りの原油依存が低 下すれば中東での安全保障費用もアメリカは減らすでしょ う。 そうなると原油に頼り安全保障もアメリカ頼りでは心もと ない。 やっぱり自国で賄うのがベストですかね。 レアアースを多量に含む黒鉱やメタンハイドレートなど日 本の海域で大量に埋蔵されているらしい。 そうなると領土領海は最重要になる。 国土面積では62位ですが領海となると一気に上昇して世 界6位になる。 資源が少ない日本において、どれだけ領海を確保しなけれ ばいけないか、わかりますね。 島自体は小さい尖閣諸島であっても、それがある事による 領海は重要です。 この領海に眠る資源は日本の将来的な資源として重要にな ります。 木材⇒石炭⇒原油⇒天然ガス⇒??? メタンハイドレートもそうですが、TPPに参加する事で せっかくの資源も脅かされる。 自国の技術で採掘できない国なら仕方が無いが、日本は違 う。 世界トップクラスの技術を誇るのになぜTPPだ!

と言う話でした。 ちょっと長かったかな。
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by thkflyfisher | 2013-03-12 23:29 | 時事ネタ