ブログトップ

180°陽あたり良好っ♪

thkflyfish.exblog.jp

基本的に時事ネタ、たまに趣味のフライフィッシングや自転車ネタで綴ります

新自由主義VSケインズ主義

●新自由主義かケインズ主義か!
たしかに失われた20年の間、経済にかかわる話で、心鼓舞され気分が晴れるようなものは、何ひとつなかった。日本人は重い空気に親しみすぎた。
 その点、いまだ行方見定めがたいとはいえ、「株価が上がった」「円安が進んだ」「空前の企業収益」…などの言葉が聞かれるようになっただけでも、アベノミクスの賦活効果は評価されるべきだろう。マインドの好転は実態を伴うのか、それともかりそめに終わるのか。
 雑誌論文で見る限り、アベノミクスの足らざるところを指摘する論の方が目立った(新聞とは逆)。
 なかでも中野剛志「竹中平蔵『成長戦略』という毒の矢」(文芸春秋)は論旨明快。「大胆な金融緩和」「機動的な財政出動」「民間投資を喚起する成長戦略」の3本の矢からなるアベノミクスは、前2本を射ち終え、いよいよ3本目の矢を放とうとしているが、これが「毒の矢」になりかねないというのだ。そのワケは。
 経済政策は当然しかるべき経済理論によって支えられており、現在有力な理論は新自由主義とケインズ主義の2つ。新自由主義の世界観では、需要と供給は市場の価格メカニズムを通じて自動的に調整され「作ったものは必ず売れる」。政府の役割は市場原理をスムーズに機能させるべく、自由化と規制緩和を進めること。
 ところがケインズ主義では、「作ったものは必ずしも売れ」ず、政府には積極的な市場介入と、需要・供給の調整が求められる。
 新自由主義の成長戦略は供給を増加すればよいわけで、供給量増加に通ずる所得税減税、低金利政策、移民政策などの政策を講ずればよいことになる。ところがケインズ主義の成長戦略は、需要を創造し(不況を克服し)た上で供給量を増やすという2段構えにならざるを得ない。
しかるに過去30年間、新自由主義により経済を運営してきたアメリカ(や『ショック・ドクトリン』で紹介される諸例)を見るまでもなく、その結果はごく少数者への富の集中、格差の拡大、つまりは国民不統合の招来であり、「トリクルダウン(おこぼれ)効果」はじっさいには起こらなかった。3本目の矢の立案には日本の新自由主義者も深くかかわっており、対立する2理論の混合(ミックス)で、政策の整合性さえ危ぶまれるという。
 対立する2つの見方といえば、中国人の戦争観についてもいえる。
 富坂聰「ドキュメント中国の戦争」(文春)は、建国以来中国が経験した朝鮮戦争、中ソ対立、中越戦争…などの分析を通じて戦争観の抽出を行おうとする。独立戦争によって建国を果たしたアメリカが以後対外戦争を繰り返したように、共産革命によって成立した中国には、戦争と自国民抑圧は宿命かもしれない。
 毛沢東がフルシチョフに述べたという「(全人口6億人中)3億人が死ぬかもしれないが、それが何だというのだ」は、運命受容の言葉とも理解される。
 ただし富坂も現今の中国に戦争を知る指導者はいず、加えて兵士たちは一人っ子政策世代の過保護人間、じっさいに戦争はできないという。
 その点を、「WiLL」の書評で紹介された鳥居民著『それでも戦争できない中国』は次のように見る。現在の中国は60~100人ほどのスーパーリッチに支配されており、太子党の中核をなす彼らが繁栄を謳歌(おうか)し続けるには平和と交易こそが前提条件になる。戦争の選択肢はない、と。
 その他、日露間のパイプライン建設を説く藤和彦「いまこそ『エネルギー日露同盟』を結べ」(Voice)、加藤久和「世代間格差再考 高齢者の論理、若者の言い分」(中央公論)などが面白かった。=敬称略


(記事ここまで)
「竹中平蔵『成長戦略』という毒の矢」、まさにその通りと思う訳ですよ。
とにかく規制緩和の改革路線がドギツイ。
供給を引き上げれば需要が上がるってか?
モノを作れば売れるってか?
そして解雇規制を緩和して解雇しやすくすれば自動的に他の職に就けるってか?
古い産業から成長産業へ労働力がスライドするってか?

デフレ経済下の日本においては有り得ない。
それぞれの主張はこうなってます。
新自由主義は「需要と供給は市場の価格メカニズムを通じて自動的に調整され「作ったものは必ず売れる」。政府の役割は市場原理をスムーズに機能させるべく、自由化と規制緩和を進めること」
ケインズ主義は「作ったものは必ずしも売れず」、政府には積極的な市場介入と、需要・供給の調整が求められる。
竹中平蔵氏と言えば小泉政権で製造業への派遣を許容する改革を実施した人です。
つまり小泉路線以降は新自由主義的な政策で様々な規制緩和がなされました。
ツアーバス事故もありましたね。
バスやトラックを持たなくても旅行産業や運送産業に参入できるようになった弊害です。
最後は旅行会社とバス運行会社で責任のなすりつけ合い。
バブル崩壊後、コメの流通も自由化されてスーパーでも販売できるようになりましたね。
個人経営の町のコメ屋さんの主力商品が売れなくなりました。
死活問題です。そして廃業が続出しましたね。
メリットはスーパー側と消費者でした。
全てが悪いとは言いません。緩和するなら新自由主義が主張するような成長産業へのスライドができる仕組みも同時にやるべきでした。特に成長産業が育たない地方の個人商店など大打撃です。
また、日本でショックドクトリン、トリクルダウン理論なども効果ありませんでした。
この効果が無いと言うことは格差が広がったことになる。
アメリカは個人資産や企業上層部の収入が桁違いに多い国なのに効果がないって・・・
それより少ない日本で効果が出る訳がありません。
トリクルダウンなど日本で発生しないから国内貯蓄が世界一になるのに中低所得者にコボれて来ない。
とまあ、20年もの間、効果がないことが明確になっているのに、まだ新自由主義がはびこるのはナゼだ。
デフレなのだから効果がでる訳もなく20年ものデフレ経済に慣れてしまった日本も悪い。
「茹で蛙」状態です。
最初は温かくて気持ちいと思っている内に茹であがる。
デフレ脱却するまでの数年はケインズ主義だと思います。
[PR]
by thkflyfisher | 2013-06-06 23:07 | 時事ネタ | Comments(0)