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基本的に時事ネタ、たまに趣味のフライフィッシングや自転車ネタで綴ります

●「銀行休業で心配に」…ギリシャ「賛成」広がる

今日のネットでのニュース

●「銀行休業で心配に」…ギリシャ「賛成」広がる
金融支援が失効したギリシャを巡り、欧州中央銀行(ECB)は1日、同国の銀行に対する資金供給枠を据え置くことを決め、欧州連合(EU)ユーロ圏財務相会合も、同国で5日に行われる国民投票までは協議に応じない方針を決めた。
 支援のカギを握る両者が、EUが求める構造改革案に「反対」を唱えるチプラス首相に見切りをつけた形で、判断を求められたギリシャ国民の間では「賛成」の声が広がりつつある。
 チプラス氏は1日のテレビ演説で「『反対』の意思を表明してほしい」と訴え、国民投票でEUの構造改革案に対して反対票を投じるよう改めて呼びかけた。しかし、EU側との交渉が進展しないことで政権に対するいらだちも広がっている。
 アテネのカムニス市長は2日、「EU案に反対すれば、ギリシャはさらなる危機に追い込まれる。国民投票では賛成票を投じてほしい」と異例の呼びかけを行った。弁護士や医師、大学教授のグループ、産業界の団体なども次々と「賛成」の立場を表明している。  地元紙の世論調査では、保守系の新聞2紙で賛成が上回っている。反対の立場を掲げる左派系新聞でも、6月29日の銀行閉鎖後の世論調査では、賛成が37%に対し、反対は46%。直前の調査と比べると27ポイント差から9ポイント差と急速に縮まった。
 同じ調査で「投票に行く」と答えたのは86%。チプラス政権が誕生した前回総選挙の投票率は6割超だったことから、国民投票への高い関心がうかがえる。
 判断を委ねられたギリシャ国民は、どのような選択をするのか。賛成票を投じるという年金受給者のアオンドレアス・カラマラスさん(62)は「孫の孫の代まで債務を残すべきではない」と語る。
 「銀行窓口が実際に休業になって心配になった」という会社経営パナギティス・パパスさん(56)は「ユーロ圏から離脱すれば、国内経済は混乱する」として、こちらも賛成の立場だ。
 
 
<記事引用ここまで> 
ギリシャの2014年の経常収支は黒字で経済成長率もプラスだった。
でも破綻直面だ。黒字企業が倒産するのと同じだな。
目前の運転資金が枯渇してるんだ。
そりゃ国民からいくら徴収しても支払に回ってしまうだけですから黒字倒産してしまう。
そもそもなぜ黒字なのかって思いませんか?
そんだけ黒字になるほど国民から搾り取っているってことでしょ。
本来はその金で行政サービスや公共事業、年金支払いに流せば消費も雇用も改善するでしょう。
なんせ失業率26%ですからね。
EUは、さらなる増税、年金削減を強制してくる訳ですよ。
つまりEU案に賛成しても、さらに貧しくなっていくんです。
ギリシャ首相のチプラス氏は、ある意味、正直に国民の将来を考えているんじゃないか。
現世代は苦労するが、これこそ将来世代のためになるのではないでしょうか。
考えてもみてください。
債務者はギリシャ、EUは債権者です。
普通、貸した側は必死に取り立てますよね。
いっしょの構図にしか見えない。
EU案に従ったとして、どうなれば経済が安定したと言えるのでしょうか。
金を借りて、別な債権者に支払うのだからギリシャの債務は消えない。
もし、ギリシャの他国からの債務が無くなったとしましょう。(どうなればそうなるんだって・・・)
観光しか産業がないギリシャです。
しかも通貨安にならない、共通通貨ユーロですからね。
EU圏がどんだけ人も金も行き来が自由化されていたとしてもギリシャに観光するメリットが見えない。
通貨安になれば日本やアルゼンチンのように観光者も増加するでしょうけど。
車だって、ちょっと早く自動車産業が発達したドイツに負ける。
近代になって戦争をした国が工業が皮肉にも発達した。
その戦争に加わらなかった国は工業化が進まず、農業や観光が主体のまま取り残された。
この状況は10年程度では変わりませんから、ギリシャの債務が無くなっても、外貨を稼ぐ術は観光しかない。
これでは民間の力だけで国民生活が潤う訳がない。
結局、政府が金を国民に流さないといけなくなる。
この繰り返しっしょ。
根本的に状況が異なる国同士がEUのルール、ユーロ圏のルールで同じ扱いにした事が間違いではないでしょうか。
金融、通貨は統合したが、財政統合はやらなかった。
ま~やったところで国家主権が皆無な国の集合体になるだけ。
じゃあ国を統合するかって話だが、当然、近隣国同士で仲がいい訳ない。
特にドイツとフランスね。
ユーロに加盟していないイギリス(加盟できなかっただけですがね)はラッキーでしたね。

ギリシャ国民の声ですが、「孫の孫の代まで債務を残すべきではない」とEU案に賛成票を投じるようだが、債権者の口車に乗らされたな。
緊縮を受け入れると言う事は債務が無くなる訳じゃないよ。
債権者に延々と支払続けることに等しいが、国民の経済は、その間に相当縮小してしまうでしょう。
EUから支援受けた金で、返済に回したらGDPにならない。
返済って行為は付加価値を生まないんだから国民にいい影響を与えられる訳がない。
つまり、債務は残るし、かつ、国の経済規模も小さくなっている未来を孫の孫の代まで残すつもりですかね。
金を借りて緊縮して、債務を消したいと思うなら、自分達全国民の財産をすべて政府に渡してくださいよ。
じゃなきゃ無理だよ、おじいちゃん。同じリセットするならデフォルトなのかEU案受け入れのどちらを選択しますかって。
デフォルトなら通貨暴落(旧通貨ドラクマ復活として)、高いインフレ経済。
でもね自国内なら通貨の価値は変わらんのよ。
自国内で100円は100円さ。
そして、他の国の例を見ても数年で復活してるでしょ。
ギリシャの債務危機問題は2009年からですよ。
もう6年目に突入するも改善どころか悪化を続けてませんかね。
長期金利が2009年以降、上がり続け、失業率も上がり続け、年金支給は下がり続け。
もう限界でしょう。
そして産業界の団体ですが、企業の集団ですから国民の経済ではなく企業経済を考えた発言でしょ。
そして弁護士や医師、大学教授のグループも賛成だと言う。
社会的地位を築いた人たちは今の状態が望ましい訳です。
企業や富裕層の利益じゃなく国益を考えた判断をしなければいけないのが政府です。
日本もそうです。
企業人が発言する産業競争力会議とかは企業の利益としてTPP等を活用して自由化し、賃金の安い移民を受け入れれば利益拡大できる訳でしょ。国民の雇用が奪われようと利益追求するでしょう。
民間企業なんだから当然ですが、政府がそれを真に受けるようではギリシャでも日本でもダメな訳です。
国民の経済はなんでしょう。
企業の利益でしょうか。それが社員の所得として確実に増えるとしても、大企業の社員だけ。
国民の経済とは全国民が平均的に豊かになっていく事を目指すもんでしょ。

そんで、「銀行窓口が実際に休業になって心配になった」という会社経営の方。
「ユーロ圏から離脱すれば、国内経済は混乱する」と言うが、すでに混乱してますが?
そして続きますが?
日本でも昔、ありましたよね国民の資産凍結。
でもね、円を刷り、見せ金だして安心させた。
自国通貨のなせる技でしょ。
ギリシャは国民の不安を安心させる事すらできない。
共通通貨だからギリシャに通貨発行権はない。
共通通貨をうまく利用できている国にとってユーロ離脱し、ユーロ圏が揺らぐような事になれば不利である。
必死にEU案に賛成するように呼びかけてますよね。
もちろん危機を煽ってね。
欧州委員会委員長だっけかな「年金のカットはない。財政黒字の目標も低く、愚かな緊縮策ではない。フェアな案だ」と言い放ったそうですが、EUからギリシャへ突きつけられた提案は年金減額、公務員給与減額、電気料金増税などでしたから、あきらかに年金カットと言っていいし、完全なる緊縮策でしかないけど・・・。
もうなりふり構わずギリシャ国民にEU案に賛成しろって言ってます。
狂ってきてますね(笑)


やばいやばい、長編になってしまいそうなので、や~めた。
ではでは!
by thkflyfisher | 2015-07-04 01:35 | 時事ネタ

by thkflyfisher