ちょっと大人のJazzを聴きに
老舗のJAZZ Cafe&Barで寛ぎの時間を過ごしました。
もちろん独りで!
同じ職場(現場)で働く同僚も居なくなり。
LEFT ALONE
辞書で調べれば「独りぼっちになる」的な意味になりますかね。
JAZZピアニストのマル・ウォルドロンが、JAZZボーカルのビリー・ホリデイに捧げたスタンダードナンバー
日本でも有名なはず。
1980年代に角川映画「キャバレー」のテーマ曲に採用されていたので。
曲自体はフィリピン出身のマリーンが歌った曲です。
まあ余談でしたが!
話をJAZZ Cafe&Barに戻しますね。
最近、現場の人達とは飲みに行くこともありますが、たまには気心の知れた仲間と飲みたい時もあるんですよ。
でも、LEFT ALONEな訳です。ハイ
なので、一人でも、かつ、オヤジでも静かに飲めてJAZZが聴ければと思った訳です。
そんで、だったら有名な店にで行ってみようかと考えて、金曜の夜に仕事終わりで直行したんです。
案の定、カウンターには一人呑みのシニアも多数いる。
もちろん私よりも若い人も一人呑みしている。
たまに騒がしいオバさん3人組とかも来ますが、そこは愛嬌で我慢っすね。
隣の席には白髪の初老の方がグラスを片手に一点を見つめるようにJAZZを聴いています。
話しかけようかと思いましたが聴くのに集中しているようなので・・・
私はと言うと写真にもある通り、時折、雑誌なんぞにも目を通して聴いている訳です。
グラスの丸い氷が凝っているでしょ。
リー・モーガンのCANDYが流れ始めたので、雑誌を置いて聴きましょう。
自分が持っていない演奏が聴けるのでいいですね。
JAZZの関係者みたいな人たちも来ます。
会話を盗み聞きしていると、先週までニューヨーク行ってたらしく、日本に帰って来て、この店に顔を出した感じ。
挨拶程度に1杯だけワインを飲んで帰って行きました。
軽く1時間半程度でしたが、バーボン2杯飲んで帰りました。
会社帰りにちょっと寄り道ができていいな。
ひとりで居酒屋ってのも、ちょっとね。
新宿の「DUG」って店です。
ちょっとJAZZを聴かない人に言わせると、必ずと言っていいほど、こう言われます。
「Jazzカフェバーですか~、おしゃれですね~」
必ず、「おしゃれ」と言われる。
ちょっと待て!!
おしゃれなんかじゃないぞ、JAZZは・・・と言いたい。
諸説ありますが、移民と言う名の奴隷としてアフリカから連れてこられた人達の子孫であるとね。
そしてJAZZを盛り上げてきた人達、俗にJAZZジャイアントと呼ばれる有名なミュージシャンの大半は酒か麻薬に溺れていました。
演奏の記録(レコーディング)がない時期があるミュージシャンは、刑務所に収監されているか入院していたからだったって話もあります。
ま~本当の話ですがね。
自叙伝とか読めば明らかです。
さ~、簡単ではあるが、ここまでのどこに「おしゃれ」要素があるんでしょうね。
JAZZと言えば、他の音楽と違って、基本的には常にインプロヴィゼーションの音楽です。
アドリブです。
なので基本、同じ演奏は2度とないわけです。
何年の演奏なのか、レーベルはどこで、誰と誰が組んだ演奏なのかとかが重要になってきます。
結局、どこにも「おしゃれ」要素はありません。
個人的に、JAZZ=「おしゃれ」と言われるが、あまり好きではありません。
グロい話もひとつ。
有名な曲に「奇妙な果実」って言うビリー・ホリデイの曲があります。
「奇妙な果実」の意味ですが・・・
人種差別があった時代、アメリカ南部では黒人を縛り首にして木に吊るすリンチがしばしば発生していたんです。(最近でもです)
つまり、「奇妙な果実」とは木に吊るされた遺体な訳です。
人種差別を批判して作られた曲だったと思います。
こうゆう時代背景もあるのに「おしゃれ」とは・・・
きっと、JAZZ=バラード、それも、それこそ「おしゃれ」なバーのBGM的に流れる静かなテナーサックスの事だと認識しているんだろうな。
JAZZがBGMだった時代と言いますか、ダンスミュージックだった時代とは違います。
積極的に聴かせる音楽になっているんですよ。
そのためにジャズを演奏するジャズメンは酒や麻薬で命を削りながら「ヒラメキ」を求めたりしたんでしょう。
常に新しい演奏(インプロヴィゼーション)しないと、客にモノを投げつけられますからね。
仕事が無くなってしまうんですよ。
とまあ、長くなってきましたね~。(笑)
また、DUGに立ち寄ってみようと思った週末でした。
by thkflyfisher
| 2015-07-12 01:32
| Jazz