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基本的に時事ネタ、たまに趣味のフライフィッシングや自転車ネタで綴ります

EU案に国民「ノー」だがギリシャ議会「イエス」を出した

■私たちの国民投票どこへ? ギリシャで緊縮反対デモ
ギリシャ政府がEU側に提出した改革案が国会で審議された10日夜、アテネ中心部のシンタグマ広場周辺では、5日の国民投票で拒否された緊縮策の容認にかじを切ったチプラス政権に抗議するデモが相次いだ。主に左派政党を支持する参加者らは「EU離脱」「新提案反対」などとシュプレヒコールを上げ、横断幕を掲げて国会前まで行進した。
「国民投票で緊縮財政に『ノー』を投じた私たちの票はどこへ行ってしまったの。政府はもう信じられない」。夫(62)とデモに参加した翻訳業アリアドニ・アラバヌさん(64)は政権への怒りと失望をあらわにした。化学者の長男にも建築業の長女にも安定した仕事はない。翻訳業は4年前から干上がり、銀行の休業で頼みの家賃収入も入ってこない中、新たな緊縮はとうてい受け入れられない。
 元数学教師のステリオス・マリーニヌさん(65)は「EUのせいでギリシャは生産性を失い、外国から製品を買わされるばかりになった」と話す。「緊縮財政には最後まで『ノー』を貫き、EUを離脱すべきだ」と息巻いた。


<記事ここまで>
ポイントは「EUのせいでギリシャは生産性を失い、外国から製品を買わされるばかりになった」とのインタビューの箇所です。
TPPに代表される自由化とは生産性の高い国と低い国が同じ土俵で競争を強制させられるって事です。
欧州はEUという枠で自由化し、通貨まで共通化しました。
自由化を望む人達はフェアな競争社会が発展を生むと言う。
本当にフェアでしょうか。
経済規模や生産性がほぼ拮抗している国同士ならフェアかもしれません。
でも欧州は違います。
生産性の低い国は、自動的に生産性の高い国から買うしかない訳で、そうなると自国の生産性はさらに下がります。
だってモノを生産する必要が無くなるんだもの。
つまり自国内で生産に関わる技術も育たないし、継承されません。
技術が蓄積されないって事は衰退を意味しますね。
そして自国の風習や伝統文化をも無くしてしまいます。
すべて他国に依存するしかなくなる。
これは国同士の駆け引きで弱い立場に追いやられるって事ですから、他国の言いなりになる必要が高くなってくる。

国民投票でNOを突きつけた国民に対して、ギリシャ議会がEU案にYESを出した。
完全にギリシャ議会は国民を見ずに他国の言いなりにならなければ立ち行かないと判断したのでしょう。

じゃあ今のギリシャのGDPは危機が始まった時点から5年間でどうなったか見てみましょうか。
2008年が33兆円、2013年28兆円ですから25%以上減った。
この25%って数字は、日本に例えれば30年前のGDPまで戻ったのと同じくらいです。
つまりギリシャは30年後退したのと同じ感じな訳です。

よく報道番組からはギリシャ人は働かないとか聞こえてきますが、ギリシャは日本より労働時間が長いんですよ。
2012年時点で、2034時間です。
じゃあ日本はと言うと、1745時間です。
ギリシャはOECD加盟国の中で労働時間が第2位なんです。(1位はメキシコ)
生産性の問題もあるから、時間だけで比較できるものではないでしょうが、少なくとも、この数字を見る限り「働かない国民」とは思えません。
国の経済活動の円滑化に役立つインフラ整備や工業化の遅れにより生産性向上できなかったんじゃないかな。

これらのGDPの減り具合や生産性の差を考えると、元数学教師のステリオス・マリーニヌさん(65)が言う「EUのせいでギリシャは生産性を失い、外国から製品を買わされるばかりになった」と言うのは正解です。
やるべきは、現状は最悪になると思うが、中期的に見ればユーロ離脱して独自通貨ドラクマにする必要がある。
自国独自通貨になれば自国の中央銀行で為替の調整や自国に出回る通貨の量を調整できるから、金利も調整できるようになる。
そうなれば得意の観光業をフル活用できるようになるでしょう。
EU案は到底許容できる提案ではない。
完全にフェアには見えない。
ついでにギリシャのGDP比の政府債務を見てみると
GDPに対して2009年は132%
そして、その後、EU(欧州連合)・IMF(国際通貨基金)・ECB(ユーロ中央銀行)の支援と言う名の借金したのに
2014年は184%です。
支援受けていながら2011年(初期段階)では減っているものの、その後は負債比率が高くなり続けています。
2015年予測値が187.9%とのことです。
さらに悪化してるじゃん。
つまり結果が物語っているように緊縮財政(増税、年金削減等)では改善しないってこと。
ちなみに日本は230%ですけどね。(良い訳ではない)
けど破綻しない。
状況が全く違うのに、この230%をネタに日本もギリシャになると言う人達がいる。
ギリシャのようになり得ない。

まだまだ、ギリシャ問題は続きそうですね。

ちなみに各国の数値(金額等)は下記からとってきてるので公表されているものです。
OECD(先進国の集まり)
http://www.oecd.org/tokyo/statistics/
便利ですね。


おっと、この裏でまた中国の上海株問題が!!
暴落したはずなのに復活していて、中国人の個人投資家が笑顔なんだとさ。
だ~か~ら~
先日の暴落でヤバいと思った共産党政府が強制的に国営企業や国営の人民銀行に株を売るな、買えと、さらに言ったって事でしょ。
間違っても実態に合致した上昇ではなく、共産党政府の思惑でむりやり引き上げているだけだって。
だって消費者物価指数は下がり続けていてモノの移動を示す鉄道貨物輸送量も下がり続けているってことはモノが売れていないって事でしょ。
消費者は買わないから消費者物価指数は下がり、生産したモノを運ぶ鉄道貨物量も減っているってことはモノが動いていないって意味でしょ。
モノが動かないってことは生産(製造)を下げるし、企業は売れない製造できないってジレンマに陥っているってことだから株が上昇する訳がない。
そして金利も低く引き下げたままなので資金を借りやすい状況を意図的に作って、借金させて株に投資させているんだな。
本来、こんな状況なら通貨を切り下げるんだが、逆に引き上げているんだから、残る株価を釣り上げて資金を国内に引っ張りたいだけさ。
だから共産党政府の強制的上昇としか考えられない。
株価が戻って喜んでいる人達が滑稽で仕方がない。
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by thkflyfisher | 2015-07-12 23:19 | 時事ネタ