ブログトップ

180°陽あたり良好っ♪

thkflyfish.exblog.jp

基本的に時事ネタ、たまに趣味のフライフィッシングや自転車ネタで綴ります

短く語ってみた70年談話

70年談話抜粋含む

『百年以上前の世界には、西洋諸国を中心とした国々の広大な植民地が、広がっていました。圧倒的な技術優位を背景に、植民地支配の波は、十九世紀、アジアにも押し寄せました。その危機感が、日本にとって、近代化の原動力となったことは、間違いありません。アジアで最初に立憲政治を打ち立て、独立を守り抜きました。日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました。』

『世界恐慌が発生し、欧米諸国が、植民地経済を巻き込んだ、経済のブロック化を進めると、日本経済は大きな打撃を受けました。その中で日本は、孤立感を深め、外交的、経済的な行き詰まりを、力の行使によって解決しようと試みました。国内の政治システムは、その歯止めたりえなかった。こうして、日本は、世界の大勢を見失っていきました。』

この部分、良かったと思います。
開戦の理由として、間違っても侵略が目的ではなく、経済のブロック化、つまり植民地化して保護経済体制を進める欧米に対して同じ手法を是としない日本の孤立感や経済制裁とも思える欧米からの禁輸措置による行き詰まりが理由であった点を談話の最初に持ってきた点など良かった。
米国の大統領のルーズベルトの思惑もあったと思いますが、侵略目的ではない点をちゃんと主張している。


『戦後生まれの世代が、今や、人口の八割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。』

ここは、もうその通りとしか言えませんね。
将来、戦後80年ともなれば戦争を知らない世代だけで人口が構成されていることを考えると、そろそろこの謝罪の流れを変えていかなければいけない。


そしてところどころわかりずらい言い回しがあったと思います。
個人的な感触としてですが、おそらく右派、左派にかなり配慮した、これぞ中道って感じだからなのかと思います。
また、誰に対して言っているのか(誰に向かって言っているのか)をボカシた表現だからなのかもしれません。

戦争には、それぞれの国の事情によって立場、目線、記憶、これらも異なる視点ってあると思いますが、全てに配慮した談話だったと思います。

現時点(70年談話として)で、とても良い談話だったと思います。
村山談話、河野談話の偏り具合から考えて、一旦、中道に戻した点は秀逸だった。


また、開戦時の米大統領ルーズベルトを「日本を戦争に巻き込むという陰謀を図った狂気の男」とフーバー元大統領が辛辣に批判していた事実がわかる大統領メモが、長い間、禁書扱いされてきたが、どうやら明るみに出てきたようです。


余談ですが、太宰治の「十二月八日」に以下のような表現が書かれている。

「早朝、布団の中で、朝の支度に気がせきながら、園子(今年六月生まれの女児)に乳をやっていると、どこかのラジオが、はっきり聞こえて来た。
 『大本営陸海軍部発表。帝国陸海軍は今八日未明西太平洋において米英軍と戦闘状態に入れり。』
 しめきった雨戸のすきまから、まっくらな私の部屋に、光の射し込むように鮮やかに聞こえた。二度、朗々と繰り返した。それを、じっと聞いている裡に、私の人間は変わってしまった。強い光線と受けてからだが透明になるような感じ。あるいは、聖霊の息吹を受けて、つめたい花びらをいちまい胸の中に宿したような気持ち。日本も、けさから、ちがう日本になったのだ」

これはネットで全文読めるはず。(青空文庫)
さらに読み進むと「目色、毛色が違うという事が、之程これほどまでに敵愾心てきがいしんを起させるものか。滅茶苦茶に、ぶん殴りたい。支那を相手の時とは、まるで気持がちがうのだ。」と書かれている。
同じアジア人と戦った日清戦争とは異なり、欧米人が相手だったのも理由としてあると思いますが、戦闘状態に入った事を知り高揚している状態を表現しているものと思う。
侵略を目的としていたなら、このような高揚感は起きなかったのではないでしょうか。

全体的に今回の安倍談話は良かったと思います。

短いですが、以上です。ハイ
[PR]
by thkflyfisher | 2015-08-17 23:05 | 時事ネタ | Comments(0)