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基本的に時事ネタ、たまに趣味のフライフィッシングや自転車ネタで綴ります

カテゴリ【山行】:雪原ダイブ

この日は、何度か釣行した事はあるが、夏場は鬱蒼としていて入っていけない部分の釣り場探索が目的であった。
昼頃の現場到着を目標に車を走らせる。
農家の集落を抜けたあたりから道路脇に1mくらいの積雪が見られる。除雪の形跡があり、道路脇は雪の壁ができあがっていた。山を上るにつれ路面を雪解け水が川のように流れ落ちてくる。道路脇が雪に閉ざされているため水が路面を流れる結果となっているようだ。とりあえず車が行けるところまで行くことにした。到着場所は、水産試験場である。ここまでは、どうやら除雪が行き届いているようだ。車を降りて目の前にそびえる山の登山口を目指して物凄い雪の中を歩き出す。
かなりの雪で結構楽しい歩きとなったが、友人は、私の足跡をフラフラと辿っていた。友人はローカットタイプのシューズを履いていたから仕方が無い。
川の様子は、雪により一面が完全に冬景色である。ぴんと張り詰めた寒さのフィールドに太陽光の柔らかさと川から顔を出す石の上に綿帽子のように積もった雪が良い。そのまま来た足跡を辿りもとの林道に戻る。さらに上流方面のキャンプ場まで足を運んだ。正式にはキャンプ場ではなく野営場であり、その名の通り昨今のキャンプ場のようなゴージャスな施設はあるはずもない。その野営場の入り口まで歩いたが、物凄い積雪である。
完全に人を寄せ付けないとは大げさであるが、有るべきはずの道が、ただの雪の斜面と化している。雪上歩行用の道具なしでの歩行は怖気づく。トラバースぎみに進まなければいけない斜面は怖い状態であった。斜面を滑り降りてしまうと、そこは小さいとはいえ渓流が流れている。その先のキャンプ場の様子を見に行きたいが、今回は断念することにした。その入り口で友人と雑談をしてその場を後にした。車で下り、釣りの時の入渓地点に車を止め、雪の壁にスコップで階段を作り上りだす。上りきるとそこは、一面の何も無い雪原が広がっていて、その先には川が流れている。とりあえず川まで歩いた。時間は昼食時となっていた。河原のそばは雪が無い場所がちらほらと存在した。食事する場所として適していたため、腹ごしらえとなる。食後の腹ごなしに雪の斜面を童心に返って転がり落ちてみる。何となく快感である。足跡も何も無い雪原を見ると誰しも自分の痕跡を残したくなるはずである。
何度か転がり落ちた後に川沿いをトレックしてみることにした。雪が無い季節は草木に覆われている場所も雪のおかげで歩きやすい。しかし、油断すると足の付け根くらいまで埋もれてしまう。意味もなく雪原上を転げまわったり飛び込んだりを繰り返しながら川を見て歩いた。ふと気づくと私の携帯電話が見当たらない。転げまわっているうちに落としたらしいのである。雪の中であるため故障の可能性があると思い慌てて探しに戻った。一つ一つ転げた所をしらみつぶしに探して歩いた。転げた箇所をいくつも見ていると自分のバカさ加減に呆れる。するとかなり大げさにダイブした雪の中に黒い携帯が深く突き刺さっていた。「あった~」と友人に伝え、さらに雪遊びに講じた。これがなかなか楽しい!
散々遊んだ後に今シーズンの釣り談義に花を咲かせる。この場所が釣りになるのはいつ頃だろうか。まだ春が遠い気がした。

余談ではあるが、翌朝、首の痛みで目を覚ます。
きっと、斜面を転がっている時に頭をグラグラと動かしていたのだろう。
転がっていると上下左右の感覚が麻痺して頭を固定できずにムチ打ち状態になったのだと思う。
by thkflyfisher | 2004-06-21 12:45 | 山行日誌編

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