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基本的に時事ネタ、たまに趣味のフライフィッシングや自転車ネタで綴ります

【気になったニュース】消費税3+2%の2段階上げ

今週の気になったニュースです。

◆消費税3+2%の2段階上げ 経済打撃を軽減、政府が検討
政府が、6月にまとめる「社会保障と税の一体改革」の報告書で打ち出す消費税率の引き上げについて、平成27年度までに3%と2%の2段階で計5%引き上げることを検討していることが28日、分かった。増税による消費の大幅な落ち込みで景気が悪化する恐れがあり、1回の引き上げ幅を抑え、経済への打撃を軽減する狙いがある。

 政府は6月2日に年金、医療などの社会保障制度の改革案と必要な財源規模をとりまとめ、同20日に出す税制改革案の報告書で消費税増税で財源を確保することを明示する。その後、年末にまとめる24年度税制改正に2段階の引き上げによる具体的なスケジュールを盛り込む方針だ。

 財務省の試算では、27年度に国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)の赤字幅を半減する財政健全化目標を達成するには、社会保障費の自然増などで7・4兆円の財源が不足する。さらに社会保障改革案には子育て支援などの機能強化が盛り込まれており、必要な財源は10兆円超に上る見込みだ。

 報告書は、1%の引き上げで2・5兆円の税収が見込める消費税を5%程度引き上げて10%にする必要があることを示す内容となる。具体的な引き上げ時期は、景気動向や東日本大震災からの復興状況を見極める必要があり、年末の税制改正までに詰める。

ただ、一度に5%を引き上げると、増税前の駆け込み需要とその後の大幅な反動減で経済が混乱する可能性が高い。このため、「3%と2%の組み合わせによる2段階」(財務省幹部)を検討。税制改正では国民に明確なスケジュールを示すため、一括して時期を定める方針だ。政府内では、25年度に3%、27年度に2%引き上げるといった案が想定されている。

 政府と民主党の一部は当初、20兆円超に上る可能性がある復興財源を確保するため、消費税率を3%引き上げ、その後、引き上げ幅を拡大し、社会保障財源に転用することを検討していた。しかし、復興中の増税が経済に深刻なダメージを与えかねないことから批判が噴出し、実施は困難な状況になっている。

 政府は2段階の引き上げに加え、消費税を復興財源と切り離し、社会保障目的とすることで、国民の理解を得たい考えだ。

だってさ

復興需要で景気上向きになるH25年に一旦、景気を冷やす。
その後、H27年に完全に冷やすつもりですね。
せっかく、復興需要を梃子に景気回復を目指せる状況なのにね。
冷やされるから、結局はデフレ不況を継続する構えですね。
引き上げられる前に駆け込み消費なので2回の駆け込み消費が盛り上がるわけです。
これが狙いだとすると、10%になった後も増税するんじゃないのか。
だって駆け込み消費を期待しそうだもん。
目標18%あたりかもしれない。ゾーッとするね。
駆け込み消費で上げておきながら、税収が増加したって喜ぶんでしょうね。
で、次も増税に走るスパイラル
「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」
完全に後者にあたります。

ところでラッファー曲線って知ってる?
最適な税率に設定することにより政府は最大の税収を得られるということを示すために用いられる理論(グラフ)のようです。
竹下政権(89年あたり)で消費税が導入されてから橋本政権で5%に引き上げられる前までは消費税収は増加傾向でした。
(平成元年3.3兆⇒平成8年6.1兆、バブル期からスタートして平成8年までで倍増です)
5%に引き上げ直後の2年間は増加傾向でしたが、その後は若干の下降線です。
(平成9年に9兆、平成10年に10兆の大台にのる。その後10年は横ばい)
トータルで見ると5%後は横ばいになっています。
日本の経済状況には妥当な税率なんじゃないのかな。
さらに増加させたければ景気回復すればいい。
税率を上げる事じゃないと思うよ。(税率じゃなく税収が悪い)
上げて、下手したら税収が曲線の下降側に落ちていく。
持ちこたえるとしたら、それは復興にかかる消費のお陰じゃん。
実質的な増収じゃないよ。
5%になってからも増加傾向なら上げてもいいかもしれない。
景気冷やすからNOですが。
税収が上がる時は景気回復傾向のときですからね。
バブル期の税収全体で61兆円です。

2011年の税収が発表されてましたが、5月分だけまだなのですが、40兆円台になりそうらしい。(今年の5月までが区切りなので)

今、40兆円レベルで、どうこうしている場合じゃない。
あきらかに景気低迷で減収だからね。
じゃあ何税が減ったのかって言うとね。
皆さんの所得です。そう、所得税が激減しているんですよ。
所得税は、消費税導入後の2年後をピークで26.7兆円に、平成20年で16.3兆円まで落ちた。(4割減ですよ)
要は国民の所得が激減したって事ですよ
途中、小渕政権で盛り返しを見せたが、その後の小泉政権の構造改革やらでメッタメタ
麻生政権でも若干盛り返し傾向になったが、政権交代でメッタメタ
最初の導入2年後くらいまではバブル期です。
バブル崩壊から下落が始まり、小渕政権で積極財政出動により盛り返し、あとは小泉政権から福田政権まで下落を続けた。
麻生政権で、小渕同様に財政出動(耐震化工事などの公共事業)して盛り返し始めたところで民主党に交代となった。
税収の大半は所得税と法人税が占めてます。
最近の税収40兆円の内、「法人税、所得税」が各16兆円ずつで、残りが消費税と相続税って感じ。
だから消費税上げるより、景気回復策を講じて所得と法人の利益を上げる方が断然いい結果がでる。
だってバブル期の所得税27兆円だぞ。11兆円も差がある。
個人所得も増えて、かつ、所得税も増えるじゃん。
消費税1%あたり2.5兆円と試算されているって事から考えると最終的に10%にしたときに12.5兆円の増加を期待しているってことだな。
ほぼ、バブル期の所得税との差額ですか。
by thkflyfisher | 2011-06-05 00:28 | 時事ネタ

by thkflyfisher